NEJMの脳腫瘍のcase report2009/09/19 16:31:49

NEJM361:1173-1178, 2009

Treatment of Medulloblastoma with Hedgehog Pathway Inhibitor GDC-0449
Charles M. Rudin et al

全身転移のある髄芽腫の患者にHedgehog pathway inhibitor GDC-0449 を投与したところ一時的では有るが著明な縮小効果があったことが、同じ薬が基底細胞癌に有効であったことともに報告されている。髄芽腫においては、Heghehogシグナルの関与がすでにしられ、詳細は

Hedgehog シグナルを標的とした癌治療法の可能性 福岡医誌99:102-106,2008
(https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/handle/2324/11871 )
に詳しい。

今後の症例の集積が期待される。

脳MRによる無症候性病変2007/11/08 08:25:54

NEJM ,Volume 357:1821-1828 (November 1, 2007 ) Number 18

Incidental Findings on Brain MRI in the General Population
Meike W. Vernooij, M.D., M. Arfan Ikram, M.D., Hervé L. Tanghe, M.D., Arnaud J.P.E. Vincent, M.D., Albert Hofman, M.D., Gabriel P. Krestin, M.D., Wiro J. Niessen, Ph.D., Monique M.B. Breteler, M.D., and Aad van der Lugt, M.D.

2000例のロッテルダム研究の住民に脳MRをしたら、無症候性脳梗塞145(7.2%), 脳動脈瘤1.8%, 脳良性腫瘍1.6%に認め、白質病変の容積をml単位で計測したというわかりやすい内容です。T2* gradient echoもとっているようですが、補足データのなかに出血病変についてはかいていません。英国人には少ないのでしょうか?だれもが日常みているはずの白質病変の量ってこんな表になるものなのでしょうかね。この種の検討はpopulationの選択の仕方で大きく値が異るはずです。脳ドックはやりの日本に客観的なこういった検討がない(少ない)のは残念です。

Acute ischemic stroke2007/08/11 14:52:27

H. Bart van der Worp, M.D., Ph.D., and Jan van Gijn, F.R.C.P. Acute ischemic stroke (Clinical Practice) . NEJM 357:572-579,2007

62歳の男性が突然、左腕、左脚の脱力を呈し、発語が不明瞭になった。未治療の高血圧を除いて、病歴に特記すべきものはない。患者は現在喫煙しており、45箱/年の喫煙歴がある。発症から1時間15分後の救急部到着時、血圧は180/100 pulse 76で規則的であった。この患者を短時間でどのように評価し、治療すべきであろうか。

3時間以内のTPAの静脈内投与を勧めている。NEJMでもちゃんとlowはでています。本例は首に病変があるのでembolismかもしれません。局所動注も、microcatherterでつっつくのももちろん全然言及してません。

MGH case record Case 21,20072007/07/17 14:54:06

NEJM 357:164-173 July 12, 2007 Number 2

Case 21-2007 — A 58-Year-Old Woman with Headaches, Weakness, and Strokelike Episodes
David M. Greer, M.D., M.A., Enrico Cagliero, M.D., Eric L. Krakauer, M.D., Ph.D., R. Gilberto Gonzalez, M.D., Ph.D., and E. Tessa Hedley-Whyte, M.D.

頭痛、筋力低下、脳卒中様症状を呈する58歳の女性

58歳の女性が、倦怠感および右半身の筋力低下が最近強くなり、頭痛と読字困難を伴うため入院した。過去3年間にも同様のエピソードが生じていたが、その頻度が増し、右半身の筋力低下の残存も認められた。女性には30年来の1型糖尿病歴があり、網膜症、胃不全麻痺を伴う神経障害、腎症、心血管疾患を合併していた。胃不全麻痺の症状は進行し、患者はさらなる治療を拒否して死亡した。剖検が行われた。
剖検は脳だけ。

病理診断は、脳生検までしているが、severe microangiopathy characteristic of diabetic vasculopathy, with multiple cerebral infarct. まあただのlacunar infarction。症状には、DMが大きく関与しているよう。MELASを疑っていろいろしらべているが、結局脳梗塞。鑑別には、進行性白質病変あり、まりりんも入っていた。病気はここまで調べないといけないということ。せめて全身解剖してほしい。

Olfactory Neuroblastoma2007/06/30 14:30:59

Case 20-2007 — An 11-Year-Old Boy with a Calcified Mass in the Nose
NEJM Volume 356, Number 26:2721-2730, June 28, 2007
Michael J. Cunningham, M.D., Derrick T. Lin, M.D., William T. Curry, Jr., M.D., David H. Ebb, M.D., Torunn I. Yock, M.D., M.C.H., Hugh D. Curtin, M.D., and William C. Faquin, M.D., Ph.D.

鼻に石灰化腫瘤を有する男児
11歳の男児が、篩骨洞および鼻の石灰化腫瘤のため受診した。男児には5年間にわたる鼻閉と頭痛の病歴があり、受診の2か月前には、身体診察で右鼻孔に腫瘤が認められ、画像検査により、篩骨洞に生じていると考えられる石灰化腫瘤が明かとなった。

Carbon monoxide intoxication2007/06/14 07:28:14

医者としてはあらゆる疾患にいつでも対応できるようにしておかないといけないが、CO中毒に対する知識はなかったので、機会があったので学習した。

New Eng J Med 339:1603-1608,1998 Ernst A et al. Carbon monoxide poisoning

New Eng J Med 347:1057-1067,2002 Weaver LK et al. Hyperbaric oxygen for acute carbon monoide poisoning

重症例では、選択の余地はないが、症状の軽い例で、高圧酸素療法をするか、しないかが問題のようです。delayed toxicityの発生をどれほどおさえられるかのようです。明確な答えとevidenceはないようですが、とりあえずやっておいた方がよいのでしょうか。

emergencyでまとめて発生した場合には、高圧酸素療法をできる施設が限られているでしょうから、どこまでやるか、一瞬の決断でしょう。

Cerebral Concussion2007/01/16 08:25:48

Concussion
NEJM 356:166-172,2007
Ropper AH et al, Clinical practiceシリーズのpopularな症状に関する詳細な考察です。

脳振盪についてあらかた学習がすんでいるので、目新しい記事があるかみていますが、これはsummary的な要約と思われます。Figure 1の機序を示す頭の絵が有用かと思いました。

Small vessels, Big problem2006/09/28 07:40:53

Greenberg SM; Small vessels, big problems. NEJM, 354:1451-1453,2006

1) Gould DB, Phalan FC, Breedveld GJ, et al. Mutations in Col4a1 cause perinatal cerebral hemorrhage and porencephaly. Science 2005;308:1167-1171 Col4a1変異が周産期脳出血と脳空洞症を生じる。 2)Douglas B. Gould, Ph.D., F. Campbell Phalan, B.A., Saskia E. van Mil, M.Sc., John P. Sundberg, Ph.D., Katayoun Vahedi, M.D., Pascale Massin, M.D., Marie Germaine Bousser, M.D., Peter Heutink, Ph.D., Jeffrey H. Miner, Ph.D., Elisabeth Tournier-Lasserve, M.D., and Simon W.M. John, Ph.D.Role of COL4A1 in Small-Vessel Disease and Hemorrhagic Stroke. NEJM, Volume 354:1489-1496,April 6, 2006 ,Number 14 IV型collagenalpha 1は血管基底膜の主要componentで脳のsmall vessel diseaseの原因となる可能性について指摘。

脳動脈瘤2006/09/07 07:36:37

Cerebral Aneurysms Jonathan L. Brisman, M.D., Joon K. Song, M.D., and David W. Newell, M.D. Volume 355:928-939 August 31, 2006 Number 9

脳動脈瘤に関する最新の常識というべき記載です。批判するよりかみしめて読まないといけません。未破裂があったら、様子をみるか、手術するか、血管内にするか---重要なのは、 Intracranial aneurysms that are incidentally discovered need not be treated in certain patients. ということです。

すこし前にSAHのreviewもでていて(354:387,2006)、一応これを世界の常識と考えた方がよいでしょう。

A 61-year-old man left-sided facial pain2006/07/15 06:52:02

Case 21-2006 NEJM 2006; 355:183-8

タイトルのとおり、三叉神経痛の症例です。NEJM版movie付き。70歳以上ではpercutaneous rhizotomyを勧めています。movieはflash形式で自分のパソコンに保存できませんでした。

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